こんにちは🌞ぽりっしゅです!
今回のブログは【ブレーキオイルの重要性】についてです。
エンジンオイルは車に乗っている方ならば必ず1度は交換をした事があるはずです。
ブレーキオイルはどうでしょうか?交換されたことはありますか?
筆者の考えは
ブレーキオイルは絶対に定期的に交換してください!!
です。
車検整備をしっかりとした店で受けていれば依頼無しでも車検整備項目にブレーキオイル交換が入ってることが多い印象があるね。
ブレーキオイルに限らずオイルは基本的に劣化部品なので定期交換が必要だよ!
ちなみにブレーキオイルがダメになるとこうなります。
ブレーキペダルが奥まで簡単に踏み込めてしまってブレーキがかかりません!!
こちらは正常に戻った時です。
真夏のサーキット走行中にペーパーロックが発生し、ストレートから1コーナーのブレーキがほとんど効かずあわや大惨事という経験をしました。
1コーナーのバンクが広くて良かったです( ; ; )
恐怖体験です‥
原因はブレーキオイルの選択ミスです💦自業自得。
筆者の場合はフィードを感じた瞬間ペーパーロックしました。ブレンボブレーキは性能が高いのでフェードで症状を感じる猶予がなかったのかな?と思っています😲
サーキット走行を趣味にされている方にはブレーキオイルの重要性は常識だと思います。
しかしサーキット走行を趣味にされている方は数少ないと思います・・・。
となるとブレーキオイルが車の中でどのような役割をになっているのか,どれだけ重要な部品なのかご存知ない方がもしかしたらいるかも!?
と感じ本ブログを書くにいたりました。
ブレーキオイルって本当に重要なんだよ!!
上記の動画のように
突然ブレーキが効かない!!
なんてことにならないためにブレーキオイルの知識はぜひ持っておきましょう!
この記事でわかること
- ブレーキオイルってどんな部品
- ブレーキオイルで聞くDOTとは
- ブレーキがかかる仕組み
- ブレーキオイルの重要性
- ブレーキオイル定期交換の必要性
ブレーキオイルってどんな部品
ブレーキオイルってどんな部品なのでしょうか。
エンジンオイルならよく聞くけどブレーキオイルは聞いたことないなぁ(^◇^;)
ブレーキオイルは名前の通り車のブレーキ機能に直結する部品です。部品というよりは用品ですかね。。
そんなブレーキオイルは車のボンネットを開けると発見することができます。
拡大すると
これならボンネット開けたときに見たことある気がする!!
ブレーキオイルはブレーキフルードとも呼ぶね!
ブレーキフルードなら聞いたことあるかな??
ブレーキオイルもブレーキフルードも聞いたことないよ!!という方は名前の通りオイルだと思ってもらえればOKです。笑
このオイルが劣化して高温になると(後述します)とブレーキが効かなくなってしまう可能性があるわけです。
ブレーキオイルが劣化して高温になるとブレーキが効かなくなる可能性があるってどういうことだよ!!??
ブレーキオイルが劣化するだけではブレーキが効かなくなることはまずないでしょう。劣化して沸点が下がったブレーキオイルが高温になるとブレーキが効かなくなる可能性があるのです。
なんだかちょっと難しい話ですね(^◇^;)💦
このカラクリを理解するためにブレーキがかかる仕組みを説明します。
ブレーキがかかる仕組みとブレーキが熱を持つ理由
車に乗ったことがある方ならば絶対に一度はブレーキを使ったことがあるはずです。
ではそのブレーキですがどのようにして作動しているのがご存知ですか?
車という大きくてめちゃくちゃ重たい鉄の塊をスピードが出ていてもしっかりと止める機能ですからたいそう立派なシステムに違いないと考えてしまいますがブレーキの仕組みはいたってシンプルです。
自転車のブレーキは見たことがあるでしょうか?
多くの方は見たことがあるのではないかなと思います!
自転車のブレーキは知ってるよ!
まさか、車のブレーキもこれと同じ仕組みとは言わないよね??
自転車のブレーキと全く一緒ではないですが半分同じです。笑
半分ってなんだよ!!
半分というのは回っているタイヤを止める部品がある仕組みは同じ(自転車であれば黒いゴムのやつ、車であればブレーキパッド)で
タイヤを止める部品(自転車であれば黒いゴムのやつ、車であればブレーキパッド)に力を伝達する仕組みが異なります。
それぞれもう少し具体的にすると
自転車であればブレーキをかける時ハンドルの所にあるブレーキのレバーを引けば黒いゴムがホイールをはさんでタイヤの動きを止めようとします。
この時ブレーキレバーの力を黒いゴムに伝えるのはレバーと黒いゴムが繋がっている【ワイヤー】で行っています。
ブレーキレバーを握りしめる力によって自転車の制動力は変わるよね😲
一方で車は車内のブレーキペダルを踏むとローターを挟んでいるブレーキパッドが回るローターを止めようとします。
車はブレーキペダルを踏むとブレーキパッドがローターを締め付けることで摩擦が生じてローターの回転が遅くなるため減速していきます。
このようにローター(金属)とブレーキパッド(摩擦材)がお互いぶつかり合うのですから「キーキー」音が出ることもありますし、摩擦によって信じられないほど高温になります。
これこそブレーキが熱を持つ理由です!
ブレーキは街乗りでも150℃くらいで山道の下り坂だと300℃くらいまで熱をもつらしいよ😲
このように動いているものを何かで挟んで止めようとする考え方は車も自転車も同様ですが車が自転車と異なるところは止めないといけない物体がスピードが出ている大きな鉄の塊であることです。
そのため自転車のようなワイヤーで力を伝達する仕組みだとワイヤーが車の重みと動力に耐えきれず切れてしまうリスクがあります。
当然ワイヤーが切れたらブレーキは効きません。
さらに人間の足の力だけでは車というスピードが出ている大きな鉄の塊を止めることができません。(止めれたとしても制動距離がとても長くなる)
なので車のブレーキでは油圧式ブレーキを使っています。
油圧式ブレーキではブレーキペダルからブレーキパッドに力を伝達するのはワイヤーではなく【圧力】を利用します。
なんの圧力かというと【ブレーキオイル】が圧縮される際に生じる圧力です。
ブレーキオイルはブレーキホースの中を流れておりブレーキペダルを踏むとホース上側から圧力がかかり油圧が発生します。
油圧がブレーキキャリパー内のシリンダーを押すことでブレーキパッドがローターを締め付けます。
ブレーキペダルを踏み込むと踏み込んだ分だけオイルが圧縮されブレーキパッドを締め付けるよ!
強く踏めば踏むほど圧縮されるからブレーキパッドの締め付けが強くなって強い制動力が生まれるんだね!
車を止めることに圧力を利用するのでワイヤーのように切れてしまう心配はなくなり、ドライバーの踏力以上の制動力を生み出すことができます。
しかし前述したブレーキの熱やブレーキオイルの劣化によって圧力が失われる場合があります。
それは熱によってブレーキオイルが沸騰してしまい気泡ができることでブレーキオイルに圧力が伝わらない場合です。
ブレーキが高温になればなるほど気泡が増え続け圧力が下がり,車を前に動かす動力が圧力よりも大きくなればブレーキが効かなくなり車は止まらなくなります。
これが【ペーパロック】と呼ばれる現象です。
ブレーキが効かなくなる症状には【フェード】もありますが本ブログではブレーキオイルにフォーカスしてますのでフェードには触れません。
ペーパーロックとフェードはどちらもブレーキが効かなくなる事象は同じですが原因が異なります。
長い下り坂でフットブレーキを踏み続けるのではなくエンジンブレーキを使ってねと言われるのはペーパーロックを防ぐための方法だよ!
ブレーキオイルは湿気を吸収しやすい成分です。
ブレーキオイルを交換せずに使っていて劣化(=水分を含む)すると沸点が下がりペーパーロックが起こりやすくなります。
ウェット沸点(後述)とは劣化したブレーキオイルの沸点のことです。
じゃあ水は100℃で沸騰するけど、ブレーキオイルって大体何度くらいで沸騰するんだろう?
ブレーキオイルの耐熱性能を表すためにブレーキオイルには【DOT】と呼ばれる規格があります。
ブレーキオイルの規格【DOT】とは
エンジンオイルに0W-20や0W-30などの種類があるようにブレーキオイルにも【DOT】(ドットと読む)という規格があります。
一般的にブレーキフルードの規格である【DOT】が高いほど耐熱性能が高いブレーキオイルです。
DOTとはブレーキオイルがどれだけ熱に強いかを表した指標です。
ブレーキオイルには【ドライ沸点】と【ウェット沸点】が明記してありそれを元にDOTがランク付けされます。
※厳密には冷間時粘度もDOT規格には含まれています。
※記事の真ん中くらいに説明があります。目次からとんでください。
よく使用されていて普段目にするようなブレーキオイルはほぼほぼDOT3〜DOT5(DOT5.1)です。
市販車に標準装備されているブレーキオイルは余程のスポーツカーや大排気量の車種でない限り【DOT3】です。
北欧など寒冷地はDOT5.1を標準採用してる車種があるみたいだね!
DOT3なんて不安だよ!DOT規格を上げれば高性能になるならいつもDOT5を使えばいいじゃん!
というわけではありません💦
エンジンオイルでもオイルが高性能になる【15W-50】とかを軽自動車に入れては全く意味がないどころか逆にマイナス効果ですよね。。
低出力のエンジンに高粘度のエンジンオイルが入っているとエンジンを動かす際に高負荷がかかり燃費が悪くなります。最悪エンジン不調が起こります。
逆に高出力のエンジンに低粘度のエンジンオイルを使用するとエンジンの動力にオイルが耐えきれずエンジン不調につながります。
ブレーキオイルもエンジンオイル同様、車にあった規格を使用する必要があります。
基本的には普通に街乗りをする程度であればDOT3のブレーキオイル沸点ならば問題ないです。※劣化がないこと前提
スポーツカーでも街乗りをする分ならDOT3で問題ないと思います。
DOT4やDOT5はスポーツ走行する方向けの製品でしょう。
筆者はサーキット走行を行うのでDOT4とDOT5.1を使っていました!
純正DOT3ブレーキオイルでペーパーロックしました(–;)
※1番上添付動画
DOTを上げることで耐熱性能が上がるのでハードなブレーキングを行なってもペーパーロックを起こしにくくはなります。
ただし注意しなければいけないのは沸点が上がればそれに伴って冷間時の粘度も上がるということです。
ブレーキオイルの冷間時の粘度?
それが上がるとどうなるの?
イメージつかないなぁ❓
ブレーキオイルの冷間時の粘度が高いとオイルにある程度熱を入れないとドロドロしていてオイルの動きが悪くなります。
オイルの動きが悪いということはオイルがうまくブレーキホース内を動いてくれません。
ブレーキホース内をうまくブレーキオイルがうまく動いてくれなければブレーキペダルを踏んでも油圧が生まれずブレーキが効きづらいくなります。
えっ!?
高温にしちゃダメなのに温度が低すぎてもダメなの!?
高温でも低温でもダメなんて油脂類は難しいですね💦
沸点が高めのブレーキオイルを使っているとスポーツ走行でハードなブレーキングをしてもペーパーロックしにくいというメリットはありますが
極寒の地でエンジン始動直後はブレーキが効かない!!なんてこともあるかもしれません。
私が使用していたDOT5はスノーボードのため雪山に行くとエンジン始動直後は
ん?なんかブレーキがフワッとするなあ?
という感じでした。
ブログ内にときたま登場した【DOT5.1】規格が沸点はDOT5並に高いですが,冷間時の粘度も保ってますという規格です。
またDOTが高くなると耐久性も下がりますのでブレーキオイルのチェックは欠かさないようにしましょう。
ちなみにブレーキオイル低温時のオイルサラサラ具合を表す指標を【低温流動性】と呼びます。
ブレーキの熱のもちやすさは車のパワーや車重にも影響されますのでそれに合わせたDOTのブレーキオイルを使用すれば良いと思います。
一般的な使い方をるだけならDOT3で問題ないよ!
ブレーキオイルの重要性
ここまで読んだ方ならブレーキオイルの重要性充分に理解していただけたのではないかなあと思っています。
ブレーキオイルはとっても重要です。
極論ですがブレーキオイルがなければ車は止まりません。
見た目はただのドロッとした液体ですが車を安全に走行させるためには欠かせない油脂類です。
実際にはブレーキオイルだけではなくブレーキパッドやブレーキホースが大きく影響してブレーキがかかっているよ!
それらもブレーキオイル同様とっても重要な部品だね!
ちなみにですがよく聞く【エンジンオイル】は同じ油脂類であり名前も似ていますがブレーキオイルとは役割が全く異なります。
ブレーキオイルはブレーキをかけるために油圧を発生させる油脂ですが
エンジンオイルはエンジン内部で動く金属部品の摩擦を減らす潤滑油の役割があります。
エンジンオイルはエンジン内部で圧力を発生させているわけではないのでお間違えなく。
ブレーキオイルは交換した方がいいの?
今更なにを聞いとるだ!!
となりますがブレーキオイルは絶対に交換必須です。定期的に変えてください。
目安は2〜3年に1回もしくは15000〜20000キロで交換とされています。
当然ですが目安なので使用状況はDOTの種類によって耐久性も変わってきます。
確実なのはブレーキオイルを直接目視で確認する方法です。
上の方にある画像の通りブレーキオイルはボンネットを開ければすぐに確認することができます。
画像のような【きつね色】が正常な状態で【こげ茶色】とか最悪【黒色】になっていればブレーキオイルは寿命です。
ブレーキオイルを交換した記憶がない方でも車検整備の項目にブレーキオイル交換が含まれている場合があるので2年に1回は変えてます。
激安車検のとこは変えてない場合もあるから注意してね!
ブレーキオイルを変えない車検が悪いわけではありません。
ブレーキオイルは車検整備において必須じゃないので車検整備で変えなくても問題はないです。
激安車検は車検上必須じゃない部分は省くため実現するのです。
いつも激安車検でブレーキオイルは交換してない!
という方は絶対にカーショップとかでブレーキオイル交換してね!
まとめ
ここまでブログ記事ご覧いただきありがとうございます😊
ブレーキオイルというあまりフォーカスされる事はないであろう内容に触れました。
フォーカスされる事は少ないかもしれませんが非常に重要な車の構成部品です!
スポーツ走行される方には常識的な知識だとは思いますが車に乗られる皆様に
【ブレーキがかかる仕組み】と【ブレーキオイルの重要性】
が伝わったのならば大変嬉しく思います!
筆者もブログ書きながら改めてブレーキオイルって大事だなあと感じました!
※参考
筆者が今までに使用したブレーキオイル
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