こんにちは☀️ぽりっしゅです!
今回は【フルバケ&セミバケの車検関連】についてのブログです。
フルバケ&セミバケ(バケットシート)といえばインテリアがレーシーになるカスタムパーツです。
サーキット走行などでの安定性は純正シートと比較になりません。
実はバケットシートの優位性は車好きの方だけでなく腰痛持ちの方などにも絶大です。
なぜなら体がホールドされることで運転中体に変な力が入らず腰周りに負担がかかりにくいなどバケットシートならではの理由があるからです。
その他にも長距離運転で体に感じる疲労感の軽減もバケットシートを使用することで得ることができる効果です。
そのためバケットシートは車好きの方以外にも実は重宝されているのです。
そんなバケットシートですがある疑問があります。
【車検は通るの??】
確かにシート変えてて車検通らなかった!といった話は聞いたことがあります。
特に2020年頃からは社外シートの保安基準が厳しくなり今まで車検OKだったのが突然車検NGになる事例が頻発しています。
でも皆が車検に通らないわけではないのです。バケットシートで車検が通らないのにはちゃんとした理由があります。
逆に言えばバケットシートのままでも車検にクリアする状態にする事ができるのです!
なにも裏技があるわけではありません。
このブログではバケットシートで車検をクリアするためにフルバケ&セミバケを取り付けする際にやらなければならないこと,確認するべきことをお伝えします。
この記事でわかること
- フルバケ&セミバケは車検に通る?
- シートレールも重要なの?
- どうしたらフルバケ&セミバケを車検が通る状態にできるの?
フルバケ&セミバケとは
フルバケ&セミバケ,いわゆるバケットシートとは純正シートよりも格段に体のホールド性能を高めたシートです。
なぜホールド感を高めたシートがあるのでしょうか。
サーキット走行など街乗りではありえない極限状態で車を使用する時でも体がぶれないようにするためです。
そのためバケットシートと聞くとスポーツカーやレーシングカーについているシートのイメージがあります。
確かにレーシングカーに普通のシートが付いてるのは見たことないね!
レーシングカーやスポーツカーで主に使用されているバケットシートですが普通の車に装着できないわけではありません。
普通の車にもバケットシートをつけることは可能です!
バケットシートは体をしっかり支えてくれるシートのため運転中に疲れを感じにくいなど誰にでもメリットがあります。
純正シートに比べて側面が立ってるから乗り降りは大変になるけどね…
スポーツカーのイメージがあるバケットシートですが実は誰にでもメリットがあるバケットシート。
懸念点は【車検に通るのか】です。
結論はバケットシートも車検は問題なく通ります!
しかし、バケットシート取り付け時に行わなければならないこと,確認するべきことがあります。
それを次にご説明します。
フルバケ&セミバケを車検適合とするためには
車検のたびに毎回シートを戻すなんてめんどくさすぎる…。
そのような自体に陥らないためにフルバケやセミバケを取り付ける際に気をつける項目を把握しておきましょう。
気をつける項目をクリアしておけばフルバケ&セミバケでも車検を通すことができます。
フルバケ&セミバケを取り付ける際に気をつける点は3点あります。
- シート&シートレールについて
- エアバックの警告灯
- 背面のカバー
以上3点です。
これらをクリアしておけば車検に問題なく通るフルバケ&セミバケになります。
シート&シートレールについて
1つ目はシートとシートレールについてです。
フルバケ&セミバケで車検に通すにはシートとシートレールについて
- 強度証明
- シートとシートレールが同一ブランド
- 正規品であること
が重要となります。
2020年頃に社外シートの保安基準が厳しくなり上記項目が明確にクリアできないと車検に通らなくなりました。
フルバケやセミバケといえば一般的に
- RECARO(レカロ)
- BRIDE(ブリッド)
2社製のシートをイメージする方が多いでしょう。
RECAROやBRIDE製のシートやシートレールを正規ルートで購入すればほぼ全ての商品が単体では車検対応品のため組み合わせのみ間違えなければ車検に通ります。
社外シートの基準が変わった当時,筆者は自動車ディーラーに勤務していましたが『前回までよかったのに今回の車検から通らない』お客様が続出しました。
特にRECAROの並行輸入品やシートとシートレールが別メーカーで車検NGになることが多かったです。
強度証明書は筆者が購入した時にはシートの説明書と同封されていました。
車検を通す上で必ず必要になる書類なので絶対に無くさないようにしましょう。
筆者が購入したシートはBRIDEのフルバケです。
BRIDEは商品に同封されてるっぽいですがお手元に強度証明書がない場合は以下BRIDEお問い合わせ窓口に問い合わせください。
RECAROシートには強度証明書が同封されていません。
保安基準が変わったから強度証明書が同封されるようになるかもしれないね!
RECARO製のフルバケやセミバケで車検を通すには事前にRECAROから強度証明書を発行してもらわなければいけません。
シートに貼ってあるシリアルナンバーを控えて以下お問い合わせ窓口にご相談ください。
ディーラーの担当者に伝えておけばやってくれると思います!
そうすれば強度証明書が届くのもディーラーなので持っていく手間が省けます。
筆者も何度か電話してました。
正規品と非正規品(並行輸入品)はどうやって見分ければいいの?
正直なところパッと見ただけでは正規品と非正規品の区別はつきません、
正規品と非正規品(並行輸入品)の見分け方はシートやシートレール本体にシールが貼ってあります。
画像はBRIDE製シートレール正規品の証明書 シールです。シートにも背面に同様のシールが貼ってあります。
RECAROシート&シートレールでもBRIDE同様,シリアルナンバーが表記されたシールがシート下とシートレールに貼ってあります。
正規品に似せた製品が出回っていたりするので特に中古で購入する場合は要注意だね!
RECAROシートのセミバケの場合は無段階調整といってRECAROが特許を持っているリクライニング調整のダイヤルがシート横についています。
特許機能なのでRECAROのセミバケでリクライニングが無段階調整ならば正規品です!といった情報を見ますがその考えは×です。
1度だけですが無段階調整がついているにも関わらず並行輸入品ということがありましたのでシリアルナンバーのシールが貼られているかを絶対に確認しましょう!
さらにシート,シートレールがそれぞれ正規品であっても組み合わせが異なる場合は車検NGになります。
例えばBRIDEのシートレールにRECAROのフルバケを装着すると単体では車検適合品ですが車検NGとなります。
BRIDEのシートにはBRIDEのシートレール,RECAROのシートにはRECAROのシートレールと組み合わせるようにしましょう!
レース用シートなど公道使用不可のシートもあるから気をつけてね!
公道使用不可のシートはロボットみたいなシートだから見ただけでわかると思うけどね!
エアバック警告灯
2つ目はエアバックの警告灯です。
純正シートにはサイドエアバックと呼ばれるシートのドア側から出てくるエアバックが装着されています。
フルバケやセミバケにはサイドエアバックがありません。
そのため純正シートを外す時に取り外したエアバックの配線が遊んでいる状態になります。
そのままでは当然ですが車からエアバックがついてないよ!とお知らせがきます。
そのお知らせ方法がメーター内の警告灯です。
エアバックの配線を遊ばせているとメーター内のエアバック警告灯が点灯します。
警告灯が点灯状態では車検に通りません。
そこで【エアバックキャンセラー】という部品を使用します。
エアバックキャンセラーを使用して画像の説明書きの通りに配線処理をすればエアバックのカプラをどこにも接続しなくても警告灯が点灯することはありません。
カーショップなどで新品のシートを購入するのであればお店の方が一緒にエアバックキャンセラーも取り寄せてくれるはずです。
シートとシートレールをネットショッピングなど自分で用意する場合はエアバックキャンセラーも必ず用意するようにしましょう。
シートの背面カバー
最後はシート背面のカバーです。
バケットシートは剛性と軽量化をするために背面が樹脂やカーボンになっています。
セミバケは背面が純正シートと同じようになっているシートもあるので背面カバーが不要なシートもあります。
しかし、フルバケはほぼ全てのシートが背面の素材がむき出しになっているので背面カバーが必須です。
布が分かれていて色が多少変わっているのはわかりますでしょうか。
シートの布に内側からマジックテープで背面カバーを取り付けています。
上記2項目を満たしている状態で背面カバーをつけることでバケットシートが車検対応状態になります。
なぜ背面カバーが必須なのか説明すると背面カバーは後部座席の乗員保護のために取り付けます。
シートの背面が硬い素材むき出しになっていると急ブレーキをかけた時など硬い部分にぶつかってしまうおそれがあります。
シートベルトを装着するので大丈夫だとは思うのですが万が一のことを考え、後部座席の乗員がシート背面の硬い部分に接触しないように背面カバーの装着が必須となっています。
だから後部座席がない2人乗りの車とかは背面カバーの義務はないよ!
2人乗りの車では2ドアの車がよくあります。2ドアの車で見過ごしごちがちな車検NG事例があります。
・2ドア、3ドア車で後部座席のある車の場合は、運転席・助手席いずれかがリクライニング(前倒し)できるシートであること。
BRIDE/よくある質問
BRIDEのホームページにある通り
【2ドア,3ドアで後部座席がある場合】
は後部座席にも人が乗り降りできるようにしないといけないため運転席と助手席どちらもフルバケットシートにすることができません。
どちらかはリクライニングができるセミバケットシートにする必要があります。
これは車検の検査員でも知らない場合があるくらい見落としがちな保安基準です。
自分の車が2ドアで運転席も助手席どっちもフルバケにしたい!という方はご注意ください。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
今回はフルバケやセミバケで車検に通す方法をブログにしました。
大変人気が高いカスタムパーツのため検討する方は多いと思います。
かつシート,シートレールともに値段が結構高いため『使えるならばいいか』と安い非正規品に心が動くこともあるかと思います。
しかし、車のシートはとっても大事な装備です。仮に運転中にずれたり,壊れたりしてしまったら被害は自分だけで収まらない可能性だってあります。
そのような状況下から2020年頃に社外シートに関する保安基準が厳しくなったのだと思います。
逆にいえばドライバーからすれば社外シートでも純正シート同様の安心感を持って使用できるということです。
意外とフルバケ&セミバケを車検に通すためにはやるべき事と確認するべきことが多いですが快適なカーライフを送るためにフルバケ&セミバケを取り入れてみてはいかがでしょうか!
★お伝え★
記事内容は2022年2月の内容です。今後変更される可能性もありますのでお気をつけください。
バケットシートに関する別ブログもありますのでご興味あればぜひご覧ください!
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