こんにちは☀️ぽりっしゅです!
今回は元自動車ディーラー営業マンが語るシリーズ
残価設定クレジットで車を購入するメリットと残価設定クレジットの仕組み
をご説明します!
通称残クレと呼ばれてるやつだね!
実際に残クレを使ってる人多いらしいよ!
残価設定クレジットは車を購入する際に選択される,最近流行りの支払い方法です。
流行りということは何かが良いのでしょう。
筆者は残クレは人によってはとてもお得で将来的なお金も読みやすいプランだと考えています。
常に新車に乗っていたい方にとって残クレは大変おすすめできる支払いプランです!
しかし、普通のローンと違って分かりづらい面もあるのが残クレです。
果たして残クレを組んで車を購入するのは本当にお得なのか?
残クレの仕組みってどんな内容なのか?
その辺りを元自動車ディーラー営業だった知見を生かしてお伝えしていこうと思います!
この記事でわかること
- 残クレの仕組み
- 残クレのメリット
- 残クレの注意点
残クレの仕組み
残クレとはローン契約の1種であり、ローン期間満了で支払いが完済する通常ローンとリース契約の中間に位置する車両購入における代金支払い方法の1つです。
残クレを一言で説明すると【契約年数で車を乗り換え常に新車に乗ることができるプラン】です。
まず初めに残クレの仕組みを理解するために通常ローンと車両リースについて簡単に説明します。
そんなの知ってるよ!!という方は読み飛ばしてください!
通常ローン
車両代金が300万円で5年(60ヶ月)で返済期間を設けた場合、300万円+金利手数料を60ヶ月で分割して支払いする方法。
返済期間が終了すると残債はなくなり、車は自分の所有物となる。
定期的な整備の金額や自動車税など税金は返済金額に含まれていないので突発的にローン以外に費用が発生する
※注意
ローン支払い期間中は自分の車として扱っていても、車の所有権はローン会社やディーラーにあります。
いわば通常ローンはローン会社が代わりにディーラーに車両代金を支払ってくれているのです。
ローン会社が代わりに支払ってくれた車両代金を決められた年数でローン会社に返済していきます。
ローンの支払い金額は完済まで定額ですが、定期点検や税金が別途発生します。
車両リース
車両代金が300万円で5年(60ヶ月)で返済期間を設けた場合、300万円から5年後の車両価格を差し引いた額に定期点検&部品交換、税金を含めた金額を分割して支払う方法。
返済期間が終了しても残価額が残るため完済ではない。基本的にはこのタイミング車両を返却し新車に乗り換え再度リースを組むことが多い。残価額を一括もしくは再リースすることで乗り続けることもできる。
車の所有者はリース会社となります。
車両リースは企業の社用車で利用されることが多い印象です。
月々の支払い金額にメンテナンスや税金も含まれているので通常ローンと異なり、車にかかる費用がほぼ一定です。コスト管理がしやすいですね。
これら通常ローンと車両リースの中間に位置するのが残クレです。
では改めて残クレの仕組みです。残クレはよく
- 貯金をしながら理想の車を所有する
- 乗った分だけ支払いをする仕組み
と言われます。
それは通常ローンよりも月々の負担を抑えることができることからそのように言われます。
でもなんで月々の支払いが安くなるの?
月々の支払いが安くなるのは車両代金の全額が返済金額として設定されていないからです。
300万円の車を購入し5年で300万円を分割する通常ローンより300万円の車を購入し5年で200万円支払う残クレだったらどちらの方が月々の負担は少ないでしょうか。
当然、後者の残クレです。
これこそ残クレが月々負担を抑えられる仕組みです。
でもなんでそんなことができるの?
上の例だと差額の100万円はどうなっちゃうの?
残クレは通常ローンと車両リースの中間に位置するプランだと説明しました。ここを理解すると残クレの仕組みについて理解が深まります。
上の例の差額100万円は基本的には支払い不要で場合によっては支払いが必要です。支払いが必要な場合とは残クレ満了時に車に乗り続ける場合です。
残クレは契約時に決められた年数経ったあと(5年の残クレであれば5年後)の車の価値を契約時に設定します。
自分で決めるのではなく、ディーラーで車両価格の○%と決まっているよ!
なので同じ車種、同グレードならば残価設定額は同額になるよ!
今回の例では5年後の車価(残価設定額)が100万円です。残クレ契約時に5年後には今回契約した車の価値は100万円と設定します。
通常のローンでは頭金を除く車の購入金額を全額決められた年数で支払わなければいけませんが、残クレでは購入金額から頭金と残価設定額を除く代金を決められた年数で支払うことになります。
上記の例でいけば、200万円を5年で支払うことになります。
通常ローンであれば300万円を5年で支払う必要がありましたので、単純計算で200万円を5年で支払う残クレの方が月々の負担が少なくなることがわかります。
月々の負担が通常ローンに比べて少なくなるため、【貯金をしながら理想の車に乗る】であったり【ワンランク上の車に乗る】といったことが可能になるのです!
残価設定額はどこにいってしまうの?
残価設定額で設定した100万円は返済金額には含まれていません。では、残価設定額はどこにいってしまうのでしょうか。普通なら買った金額と支払う金額に100万円も差があれば大きな問題になるでしょう。
残価設定額は支払う必要がある場合もあれば、支払う必要がない場合もあります。
これは残クレの契約年数が満了したときに車をどうするかによって変わってきます。
残クレ満了時に車をどうするかはたいてい以下の3パターンに分類できます。
- 新車に乗り換える
- 車が不要になったため返却する
- 乗り続ける
上記1〜3の【3、乗り続ける】場合のみ残価設定額の100万円を支払う必要があります。
残価設定額の支払い方法は一括払いや再度ローンを組むことができるよ!
この辺りの詳細は残クレを契約する販売店によって異なるから契約時に確認しよう!
残クレは契約した年数で車を乗り換えるプランと説明しました。
基本的に残クレは5年契約であれば、購入から5年後には車を返却しなければいけません。なぜなら、5年の支払いが終了しても残価設定額が残っており契約上は完済であっても車両金額を全額支払っていないからです。
そのため残クレ契約満了後も車に乗り続けたい場合は残価設定額を一括もしくは再ローンで支払う必要があります。
逆に残クレ契約満了時に新車に乗り換える場合は残価設定額の100万円を支払う必要はありません。300万円の車を200万円で乗っていたことになるのです。
それはとってもお得だねー!
残価設定額は保証価格なので、車の価値が暴落して5年後に査定をすると50万円しか値がつかない場合でも100万円で受け取ってくれます。相場変動による差額は支払う必要はありません。逆に相場が上がり150万円値がついた場合は次の車の頭金に充当することができます。
【裏技】
筆者がディーラー勤めをしているときは残クレ満了時に査定額が残価設定額を下回ることは一度もありませんでした。(さらに言えば5年の残クレで2年〜3年、3年の残クレで1年半〜2年経つと査定額が残債を上回ります)
同メーカーで新車に乗り換える場合は残価設定額を上回った金額は次の車の頭金に充当されるのですが他メーカーに乗り換える場合は車両返却となり残価設定額を上回った金額の換金はありません。すごくもったいないです。平気で3〜60万くらい差額あります。
そこで他メーカーに乗り換える場合は一度残価設定額を支払い全額完済します。そうすれば返却する必要はありませんので買取店や他メーカーに下取りとして出せば残価設定額を上回った金額を他メーカーであっても新車購入金額に充てることができます。
残クレ契約期間内に車の乗換をしたい場合
残クレは5年で契約したら5年間絶対に乗り続けなければいけないわけではありません。
追い金が生じる場合もありますがいつでも乗り換えすることができます。
追い金は違約金ではないよ!
残債よりも下取り価格が安いときに発生するよ!
先ほど【裏技】でお伝えした通り、だいたい契約年数の半分くらい経過すると残債と価格が同額くらいになります。残債とは残価設定額と支払いが終わっていないローン金額です。
残債と査定価格が同額になるということはローンの金額は残っていても、所有している車を売れば残債をペイできるということです。プラスマイナスゼロになります。
プラスマイナスゼロであれば借金は無くなりますので新しい車を再度残クレや通常ローンで購入しても一からスタートとなります。
残クレには車両リースと異なり違約金はありませんので乗り換えたいなというタイミングでいつでも乗り換えることができます。
残クレにはメリットがいっぱい
残クレには通常ローンよりも月々の支払いを抑えて車に乗れることや数年スパンで次々に気軽に新車に乗り換えれることなどメリットを挙げてきました。
このほかにも月々の支払いが通常ローンより抑えられることにより、理想の車に乗りながら貯金もできること、メーカーごとに残クレを契約すると特典があるなどメリットは様々です。
スバルの残価設定クレジットには【安心プロテクト3】と呼ばれる修理サービスが付帯しているよ!
ボディの擦り傷とかドアパンチを自己負担5000円で上限5万円まで修理できるサービスだよ!(2022/04)
修理プランが付帯するとお得に修理することができるので、車両返却時に傷の心配をすることが減るでしょう。常に綺麗な車に保っておくこともできて一石二鳥です。
このような残クレならではの特典が付帯すると支払い方法を残クレにするメリットが大きくなりますね。
複数メリットがある残クレですが、筆者的に1番押せるポイントは【定期的なスパンで新車に乗り換えれる点】です。
定期的に新車に乗り換えれるなんてお金持ちがやっていることじゃんか!
普通の人でも残クレを利用すれば定期的に新車に乗り換えることができるんだね!
残クレの契約年数は3年〜5年であることがほとんどで、これも定期的に新車に乗り換えることがメリットになる大きなポイントです。なぜなら車の購入から3年〜5年たてば、ほとんどの車種はモデルが変わるからです。
契約満了のタイミングで今乗っている車の次期モデルに残クレに乗り換えれば、月々の支払い金額はほぼ同額で車が新しくなるという現象が起きます。
車を乗り換える=お金がかかるというイメージがありますが、残クレで3年〜5年ごとに車を乗り換えていけば大きなお金をかけることなく月々の支払いのみで常に新しい車に乗り続けることができます。
このカラクリはさっきも説明した通り、残クレで支払いをしている場合でも契約期間の半分くらいで残債が ペイできる金額になるよ!
なので契約満了まで乗り続ければ、残価設定額を上回った金額が次の車の頭金に当てれるので大きな金額が必要なく車を乗り換えることができるんだよ!
ただし、大幅に次の車の方が車両価格が高い場合やすでに契約している残クレの頭金負担が多かった場合は次の残クレの月々支払いが増えるか、頭金を多めに用意しなければいけない場合がありますのでご注意ください!!
なかなか定期的に新車に乗り換える残クレのカラクリはイメージしづらいかもしれません。
そんな方は携帯電話を買い換えることをイメージしてみてください。携帯電話も残クレと同じ仕組みを使って定期的に買い替えを行なっています。
車も携帯電話と同じで毎月○○円支払いをする、○年たったら新しい物に変える。と考えると残クレで定期的に車を買い換えるイメージが湧きやすいのではないかなと思います。
車には定期メンテナンスや税金があるので携帯電話と全く一緒ではないけどね!
車両代金の支払いに関しては携帯電話と同じイメージでOKだよ!
残クレで新車に乗り換える際には意外とお金がかからないのです。
残クレの注意点
残クレはメリットが数多くあり、おすすめできる支払いプランなのですが知っておきたい注意点があります。
それは残価設定額よりも査定価格の方が安く、その原因が相場の下落によらない場合です。具体的には下記の物理的要因が査定価格を下げる要因となります。
- 走行距離が平均より多い場合
- 残クレ契約期間内に車に傷をつけてしまった場合
- 残クレ契約期間内に事故にあってしまった場合
これら物理的要因により査定価格が残価設定額を下回った場合には返却時に差額を支払わなければいけません。
具体的な支払い金額や免責については各販売店によって異なるので必ず確認しておきましょう。
走行距離が関係してくるので月々の負担が安くなるとはいえ、走行距離が伸びる方は注意する必要があります、
ちなみに筆者が取り扱っていた残価設定クレジットでは5年60000キロだったので1年12000キロ以下なら問題ない計算でした。
物理的要因の中でも契約期間内の事故は影響が1番大きいです。
残クレ契約期間中に事故にあってしまうと車の価値が大幅に落ちます。いわゆる【事故歴有】となるからです。
車両価格が上がれば上がるほど事故歴がつくと査定価格の下げ幅が大きくなります。逆に残クレは車両価格が上がれば上がるほどメリットが大きくなるので残クレと契約期間内の事故は犬猿の仲です。
万が一残クレ契約期間内に事故にあってしまってもなるべく不利益を被らないようにディーラー営業は残クレ契約者には自動車保険の見直しを強く勧めています。
ディーラーで保険に加入する必要はないのですが内容の精査をする必要はあると思いますので、特に残クレで車を購入する方は担当営業に保険の内容確認をしてもらうと良いでしょう。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は最近流行りの支払いプラン【残クレの仕組みとメリット】についてブログを書きました。
残クレとは通常ローンと車両リースの中間的な立ち位置の支払いプランです。最近流行りな支払い方法 だけあって残クレには様々なメリットがあります。
その中でも筆者は【定期的に新車にお金をかけずに乗り換えることができる】のが1番のメリットかと思います。
車の乗り換えには大きなお金がかかるイメージがありますが、残クレを利用すれば大きなお金をかけることなく定期的に新車に乗り換えることができます。
残クレを利用して車を携帯電話のように決まった年数で買い換えるスパンを作ってみてはいかがでしょうか。
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