こんにちは🌞ぽしっしゅです!
今回のブログは【ペーパーロックとフェードの違い】についてです。
だいぶマニアックな内容です。笑
車のブレーキが効かなくなってしまう現象のことですね!
ペーパーロックとフェードは同じ意味で使われる場合もありますが厳密に言えばペーパーロックとフェードには異なります。
ペーパーロック→ブレーキが全く効かなくなる現象
フェード→ブレーキが効きづらくなる現象(まだブレーキはかかる可能性がある)
こんな感じです。
ポイントはフェードの場合、状況によってはまだブレーキがかかるということです。
この他にもどの部品が影響しているかなどもペーパーロックとフェードでは異なります。
本ブログではこのように区別が難しい【ペーパーロック】と【フェード】の違いを具体的に説明します。
この記事でわかること
- ペーパーロック現象とは
- フェード現象とは
- ペーパーロックとフェードの違いは
本題に入る前に
本題に入る前に前述した通り【ペーパーロック】と【フェード】はどちらもブレーキに関わる言葉です。
どちらの方が耳にしたこと多いでしょうか。
筆者は実際に車走行中ペーパーロックを起こしあわや大惨事となる危険に直面しました。※何とか回避でき事故はしていません。
今でも記憶が鮮明に蘇るくらい恐怖体験でした💦
皆様も走行中に車のブレーキが突然かからなくことを想像してみてください。
想像したくないくらいやばい状態だよ!!
絶対にこれらの状態にならないようにブレーキのメンテナンスは大事にしましょう。
ペーパーロック現象とは
【ペーパーロック現象】を説明してと言われてどのような現象かとっさに説明できますでしょうか。
ペーパーロックはブレーキが効かなくなる現象ですがなぜブレーキが効かなくなるのでしょうか?
それはブレーキの構造上発生してしまう【熱】が理由です。
ブレーキが熱をもつことでブレーキフルード(ブレーキオイル)に熱が伝わりフルードが沸騰してしまうことでブレーキが効かなくなります。
この症状をペーパーロックと呼んでいます。
ちなみにですがペーパーロックはフェードが発生した後に起こる最終段階です。
なのでおそらくはいきなりペーパーロックが起こるということはなくフェードによる前触れがあるのではないかと思います。
なんでブレーキは熱をもつの?とか
なんでブレーキフルードが沸騰するとブレーキが効かなくなるの?
という方は下記ブログを見てね!!
スポーツ走行などの激しい運転をする場合は通常よりもブレーキの使用頻度やブレーキへの負荷が何倍にもなります。
そのためスポーツ走行時には通常とは異なったブレーキフルードを使用することが多いです。
ドライ沸点やウェット沸点を高い温度に設定してある【DOT】が高いブレーキフルードのことです!
今はDOTが高くても公道と兼用できるブレーキフルードが多いね!
DOTって何?という方は上のブログリンクから見てね!
ドライ沸点とウェット沸点の説明はないのでこのブログで説明するね✌️
これらDOTやドライ沸点、ウェット沸点を上げることでブレーキフルードが沸騰してしまう温度を上げることができるので激しい走行時にもペーパーロックが起きにくくなります。
沸点といえば水分が沸騰する温度のことなので沸点を上げればブレーキフルードが沸騰する温度が上がることはなんとなくわかりますが
ここで出てきた【ドライ沸点】や【ウェット沸点】とはなんでしょうか。ブレーキフルードに2種類沸点があるわけではありません。
ドライ沸点とウェット沸点とは
ドライ沸点、ウェット沸点とは
ブレーキフルードが新品の時と劣化した時の沸点のことです。
ドライ沸点→新品時のブレーキフルードの沸点
ウェット沸点→劣化した(使用している)ブレーキフルードの沸点
なんでドライとウェットって呼ぶんだろう?
乾燥してる時と水分含んだ時なのかなぁ?
でもなんでブレーキで水分?
なぜドライとウェットと呼ぶのか。
それはブレーキフルードは吸湿性が高い成分で作られているからです。
ブレーキフルードを開封して使用していると湿度を吸収したりブレーキフルードに熱が入り気泡ができて水分を含んでしまいます。
水分を含めば沸点が下がりますので劣化した(使用中)ブレーキフルードの沸点がウェット沸点です。
裏返せば新品は水分を含んでいないのでドライです。
ただし水分を含んで沸点が下がったウェット沸点でもDOT5ランクのブレーキフルードでは相当高温です。
※参考
エンドレスRF−650のウェット沸点218℃
フェード現象とは
次に【フェード現象】についてです。
フェード現象は前述の通りブレーキが効きづらくなる状態です。
言い換えればまだブレーキはかかります。この症状を無視してしまうと先に触れたペーパーロックが発生しブレーキが全く効かなくなります。
フェードを感じたらすぐに車を止めて一休みしましょうね!
筆者が体験したペーパーロックはフェード現象による前触れがなかったです。
厳密にいえばフェードを感じた瞬間ペーパーロックしたという感じです。
これはブレーキパッドの性能だけが高いため発生したと考えられるので本来ならばフェードした瞬間ペーパーロックすることは考えにくいです。
ペーパーロックはブレーキフルードが沸騰してしまうことで起こる現象でしたがフェードはどのようにして起こる現象なのでしょうか。
フェードはブレーキの熱がブレーキパッドの耐熱を超えるもしくは近くになると起こる症状です。
ここは筆者の見解なのですがブレーキパッド(摩擦材)が耐熱温度を超えたり耐熱温度近辺になると柔らかくなってしまいローターとの間に摩擦が起きにくくなるのではないかと思います。
これがフェードが発生するとブレーキが効きづらくなる原因です!
フェードが発生してブレーキパッドの耐熱が限界を越えるとその先にあるブレーキホース内のブレーキフルードに熱が伝わり、ブレーキフルードの温度が上がり沸騰してしまうためペーパーロックが発生します。
なるほど。フェードとペーパーロックはつながっているんだね。
このためブレーキパッドが高性能にも関わらずブレーキオイルが劣化したり、純正のままという状態だとフェードした瞬間ペーパーロックが起こるという筆者のような状態が発生します(^◇^;)
まぁ普段の街乗り程度であればこんなこと全く考えなくていいけどね!
ただ万が一運転中にブレーキが効きづらいと感じた場合(ブレーキペダルを踏んだ時にフワッとした感覚がある)は車を止めて一休みしましょう。
ペーパーロックとフェードの違いをまとめると?
ここまでペーパーロックとフェードについてそれぞれ説明しました。
改めてペーパーロックとフェードの違いを簡単にまとめると
ペーパーロック
- ブレーキが効かなくなる
- ブレーキフルードの沸騰が原因
- 前触れでフェードを感じる
フェード
- ブレーキが効きづらくなる
- ブレーキパッドの高温化が原因
- ブレーキを踏んだ時にフワッとした感覚がある
です。
車のブレーキが効かないというのは重要な問題です。
しかしこれらの症状は車の不具合ではなく日頃のメンテナンスや運転の仕方を注意すれば回避できる症状です。
教習所で勉強をした長い坂道を下るときはエンジンブレーキを使用するなど
フェードやペーパーロックを起こさないための運転方法はいくつかあります。
ぜひ快適なカーライフを送れるように運転の仕方、メンテナンスの仕方によっては
ブレーキに危険が潜んでいる
ことを頭の片隅にでも置いておいていただけたらと思っています!
ペーパーロックやフェードが起きてしまった時の直し方
ペーパーロックやフェードが発生してしまうとブレーキが全く効かなくなります。
ブレーキペダルを踏み込んでも反発がなく1番奥までブレーキペダルを踏み込めてしまいます。
では、ペーパーロックやフェードが起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。
これらの症状は熱によって発生しますので冷やしてあげればOKです。
症状を感じたら即座に路肩に車を停めある程度その場で待機しましょう。
その間にブレーキ回りが冷えてきますので段々とブレーキの制動が戻ってきます。
しかし、ブレーキは通常通り効くようになりますがブレーキを踏む感覚に違和感を覚えるはずです。
熱によりブレーキオイルが沸騰し,ブレーキオイルの中に気泡ができてしまいブレーキパッドにかかる圧力が少なくなるからです。
そのためペーパーロックやフェードが発生してしまったらカーショップやディーラーでブレーキオイルを交換するかエア抜きを実施するようにしましょう。
- 定期的にブレーキオイルを交換すること
- 下り坂などではフットブレーキではなくエンジンブレーキを使用すること
を徹底すればペーパーロックやフェードが発生する可能性はだいぶ下げられるよ!
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